AdSense

2014年5月5日月曜日

ルドルフ・シュタイナー展 天使の国 ~ ワタリウム美術館にて

3月23日(日)~ 7月13日(日)の期間行われています。11:00~19:00 )
〒 150-0001 渋谷区 神宮前3-7-6 ワタリウム美術館 (月)は5/5を除き休館です。
鈴木理策という写真家による写真が展示されているようです。

「天使」とかいうとクレーをすぐに想い起してしまいますが。
「遺された黒板絵」にはシュタイナーが講義で説明に使ったクレーに迫るほどの造形論も宇宙論、抽象画もあるといわれますが。そういったものも観れるとよいのですが。
今回の展示がどのような内容のものなのか?
「黒板画」はあるようです。建築についても。様々なドローイングも、かなりあるようです。
が、はっきりしません。

ルドルフ・シュタイナーは、教育、芸術、医学、農業、建築の各方面において著名ですが、わたしにとっては、「アーカシャ年代記より」の圧倒的な記録書のインパクトが絶大です!
読後暫くの間、言葉も出ないほどのスケールの大きさでした。
恐らくこれらの基盤は徹底したゲーテ研究からくるものだと思います。

わたしは以前、スイス帰りのシュタイナーのお弟子さんの「言語造形ワークショップ」で週一で汗を流していたともあり、シュタイナーは本を少しかじった程度で何か分かるようなものではないことは、悟っていました。
ゲーテアヌム、オイリュトミー、シュタイナーシューレ等の彼の思想の実践の場が多く用意されていますが、「黒板画」がどれくらい観れるのかに、かかっているように思えます。生のシュタイナーの息遣いからその思考に少しでも触れ、共振できればしめたものです。それがこの展示会への期待の部分です。

書籍については、「アーカシャ年代記より」(人智学研究会)が極めつけですが、ここからは、ルドルフ・シュタイナー研究1~4も出ています。自由ヴァドルフ学校等、教育学に関する大変詳しく精緻な研究・解説がなされています。


また、入り易さから行くとシュタイナーの訳と思想に精通している高橋巌氏の著作「シュタイナーの治療教育」、「シュタイナー教育を語る」、「シュタイナー教育入門」、「シュタイナー哲学入門」など大変読みやすく把握に適しています。(角川選書)
さらに高橋さんと荒俣宏さんの対談 「神智学オデッセイ」(平河出版社)これは総合の学としての読み取りがなされており、シュタイナーの原点からの精神史の解読がなされています。
造形論としては、「フォルメン曲線」、「色彩の秘密」、「色彩の本質」(イザラ書房)、そしてゲーテにも大いに絡んでくる「メルヘン論」(風の薔薇)これはすごいです。

人智学出版社から出ている「神秘学概論」ここに「宇宙進化と人間~」が集録されています。
「ゲーテ的世界観の認識論要綱」(筑摩書房)シラーの方法によるゲーテの学問~これは
ルドルフ・シュタイナーの基本を知るための書籍になるかと思います。
わたしが一番よく読んだのは、「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」、「神智学・超感覚的世界の認識と人間の本質への導き」(イザラ書房)です。シュタイナーを読む上では必読書でしょう。

とりあえず、わたしのすぐに取り出せた本ですが、読み返してみたいものばかりです。
特にシラーの方法論。メルヘン論。宇宙進化と人間のめくるめく世界!
 
ワタリウム行ってみようっと。

0 件のコメント:

コメントを投稿