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2014年1月8日水曜日

Where You Been / Dinosaur Jr. ダイナソーJr.無作為チョイス3

"Where You Been"だなんてJoy Divisionみたい。
”Not The Same”をよく聴いていました。
いろいろなアーティストから集めたベスト盤を作るのが趣味でしたもので。

しかし、今日聴きかえしてみると、これほどよくできた曲ばかりが詰め込まれていたのか、
ほとんど当時何にも聴いていなかったことに気づきます。

どの曲も憎たらしいほどよくできていいる。
この時期の他のオルタナとは次元の異なる表現力。
つまり、ドラムからギターに乗り換え、ハードコアもつまらなくなって止めたJが数年後にこれだけの音を出してしまう。演奏力とは、なにか?単にハードロックのギタリストの早弾きが凄いとかいうレベルではないことがよくよく認識できる音。どんな早弾きが出来ようが、このJのギターの表現力・演奏力の前では、軽い。軽すぎる。こちらに突き刺さる音の質量が段違いだ!

よくダイナソーの音は大音響で聴きましょうと言われてましたが、それもよく分かります。
耳で聴くというより体全体で音の洪水をまたは渦を受け止める。
そんなニュアンスなんでしょうね。まさに。
しかもこんなにゾクゾクするかっこ良い音に圧倒されることは大変心地良い。
快楽。
しかも何か元気になる。
元気になるような歌詞ではまったくないのですが。

しかし考えてみれば、すべての表現はそんなものです。
かつてカフカが絶望の極みの作品を書き上げた後、友人のマックスブロートと笑い転げたそうですが、無気力や怠慢や絶望などを対象化する場所にJがいるからこそ、その表現が可能となるんでしょう。
だいたいその只中にあって作品なんぞつくれますか?
これだけしっかりした表現ー商品を。
スタイリッシュなロックを。

Jは相当な勤勉な野心家ではないかと睨んでおります。
ところでこのアルバム、、、1992年ですね。
いまだにゾクゾクさせる




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